うかいブログ

2022.11.23更新


あっという間に進行する、歯の根のむし歯

最近「食べ物が歯に挟まる」「歯の根元がしみる」といった経験はございませんか?
もしかしたら、すでに『危険なむし歯』が進行しているかもしません…!
本来であれば、「歯の根」は覆われた歯ぐきによって守られています。
ところが、加齢や歯周病が原因となって歯ぐきが下がり、歯の根が露出してしまうことがあります。
この歯の根にできるむし歯が『根面(こんめん)むし歯』です。
実は、40代の8割以上が歯ぐき下がりを起こしており、歯の根が露出していない人と比べると、5年後に根面むし歯になるリスクが3倍も高まってしまう、といわれています。
歯ぐきが下がると『セメント質』という組織がむき出しになります。
このセメント質は、歯の頭を覆うエナメル質よりも薄くてやわらかいため、歯みがきなどの刺激ですぐに磨り減ってしまいます。
セメント質の下には象牙質という組織があるのですが、象牙質とセメント質は酸にとても弱いため、しっかり注意していないと、いとも簡単にむし歯になってしまうのです。
根面むし歯を防ぐには、歯の根を露出させないことが大切です。
そのために重要なのが「正しいケアを身につける」こと。
そしてもうひとつ、「定期的な歯科医院でのチェック」です。
定期的な検診で歯周病やむし歯をしっかり予防しましょう!

投稿者: うかい歯科

2022.10.26更新


歯の表面はエナメル質・象牙質で覆われており、その中に『神経』が入っています。
この神経が入っているところを『根管』といいます。
むし歯が進行してしまっても、エナメル質や象牙質までなら「むし歯になったところだけ」をとり除けば処置は済みます。
しかし、むし歯菌が神経まで到達すると状況は一変。  そうなってしまえば、神経をすべてとらない限り痛みはなくなりません。
そして、少しでもとり残しがあると、いずれ再治療が必要になってしまいます。
むし歯菌に侵された神経を根管からとり除き、薬を詰める治療を『根管治療(歯の根の治療)』といいます。
神経をとり除く際には『リーマー』 『ファイル』といった器具を使用するのですが、神経組織は根管の中で、血管など他の組織と絡み合って結合されており、簡単にはとれません。
しかも根管の太さは0.5mm以下。
さらに、曲がっていたり、枝分かれしていたりすることも。
根管治療は緻密な治療なので、どうしても時間がかかってしまうのです。
医療保険が手厚くない海外では『根管治療』を行わず『抜歯』になってしまうことがほとんどです。
海外で根管治療を行う場合は「保険が適用できない」「手間と時間がかかる」ため、その費用も数万円から数十万円と決して安くありません。
一方、日本は「根管治療が保険診療で行える」数少ない国のひとつ。
「一度失ったら取り戻すことのできない歯」を残せる重要かつ貴重な処置ですので、時間がかかることもありますが、最後までしっかり治療を受けてくださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.10.08更新

肺がんだけではない、タバコの恐怖

「百害あって一利なし」と言われるタバコ
そのことわざの通り、歯にも様々な害をおよぼします。

【タバコを吸う人は歯周病になりやすい!?】
タバコを吸う人はそうでない人と比べて、歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと言われています。ニコチンなどの有害物質が血管を収縮させ、血流を減少させます。
すると体は酸欠・栄養不足の状態となり、病気に対する抵抗力などが弱っていくのです。
もちろん、それは歯ぐきにも同じことが言えます。
その上、有害物質の一部はヤニ汚れとして歯にこびりつきます。
ヤニは見た目を悪くするだけでなく、表面がざらざらしているため、歯周病の原因となる歯垢がつきやすくなり、歯周病をさらに悪化させます。

【タバコで歯を失う?!】
歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれるほど、自覚症状が少なく、静かに進行する病気です。
そんな歯周病の「数少ないサイン」が『歯ぐきからの出血』なのですが、タバコによって血流が減少していると、このサインに気づきにくくなります。
また、タバコの煙には200種以上の有害物質が含まれており、その毒素が「傷ついた歯ぐきや骨を治そうとする働き」を弱めてしまいます。
そのため、気づいたときには歯周病がかなり進行していて、歯を支える骨が溶け、歯を失う結果になることも珍しくありません。

【歯周病予防は禁煙から】
近年では、煙やニオイの少ない加熱式タバコを愛好する方も増えていますが、決して害が少ないわけではありません。
禁煙も歯周病予防も遅すぎるということはないので「今さら手遅れだから」などと諦めずに、ぜひチャレンジしましょう!

投稿者: うかい歯科

2022.10.02更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
「読書の秋」ともいわれる季節。
本屋で好みの本を探すのも楽しいですが、「電子書籍」ならインターネットで購入できる上、収納場所に困らないため、10代から30代を中心に普及しているそうです。
しかし、紙の本にも実は大きなメリットがあります。
それは「内容の理解度が上がる」ということです。
人間の記憶というのは複雑で、単に「本を読む」といっても、目に入った文字だけではなく、ページに触れた感触や本の厚み、周囲の音や匂いもセットで覚えているそうです。
紙でも電子でも、素敵な本との出会いは私たちの心を豊かにし、記憶に残るもの。
秋の夜長に、活字の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
そんな読書の習慣が国民に根付くように、という願いから10月の末には「読書週間」という行事があります。
それと同じ様に、みなさんに身につけていただきたいのが「歯みがき習慣」です。
セルフケアが不十分だと汚れが溜まり、むし歯や歯周病の原因になってしまうのですが、適切な歯みがきというのは、なかなか自己流で身につけることはできません。
当院では歯みがき指導も行っておりますので、ぜひ受けてみてくださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.08.17更新

骨粗鬆症と歯周病
一見すると関係なさそうな2つの病気ですが、実は両者には深い関係があります。

骨粗しょう症は8割が自覚なし
骨粗しょう症は、骨が脆くなって骨折しやすくなる病気。
少し転んだ拍子に脚の骨や背骨を骨
折して、寝たきりになってしまう人も少なくありません。
日本の推定患者数は1000万人以上おり、約8割は自覚がないと言われています。

重度の歯周病率90%
実は骨粗しょう症を患う人の90%以上が「重度の歯周病にかかる」と報告されています。
骨粗しょう症を発症する原因は加齢や運動不足、生活習慣などさまざまですが、そのひとつに『エストロゲン』という「ホルモンの減少」があります。
このエストロゲンが減少すると、歯と歯ぐきの境目などで炎症を引き起こしやすくなり、歯周病が悪化してしまうことも。
また、骨粗しょう症の影響で歯を支える骨も弱くなっていることから、より歯が抜けやすい状態になります。
歯周病も骨粗しょう症も自覚症状が少ない病気です。
もし骨粗しょう症と診断されたら、必ず歯科で歯周病のチェックを!

骨粗しょう症の薬は歯科治療に影響します
骨粗しょう症でよく使われる『BP製剤(ビスフォスフォネート製剤)』というお薬は、骨を丈夫にする代わりに「新しい骨や歯ぐきなどを作る機能」を抑えてしまう働きもあります。
そのため、細菌に感染すると傷が治りにくくなり、抜歯などの処置をきっかけに最悪の場合、あごの骨が壊死してしまうことも。
病気の治療などでお薬を飲んでいる方は、治療前に必ずご相談いただきますよう、お願いいたします。

 

投稿者: うかい歯科

2022.07.26更新

歯ブラシは定期的に交換しましょう!
みなさんが歯ブラシを最後に交換したのはいつですか?
もしかしたらその歯ブラシ、細菌の温床になっているかも!

トイレの水より汚い?
長い間使い続けた歯ブラシには、見た目でわからなくても大量の細菌が潜んでいます。
ある研究では「3週間も使用すれば細菌の数は100万以上」とも。
この細菌数、実はトイレの水のおよそ80倍にもなります。

見た目でもわかる交換の目安
歯ブラシを後ろから眺めてみてください。
このとき、毛先が広がってヘッドからはみ出していたら、使用期間が短くてもすぐに新しいものへ交換しましょう。
このような歯ブラシは毛先の弾力が失われているため、歯に当てても、汚れを落としづらくなります。
さらに、広がった毛先で歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

歯ブラシを衛生的に使うためには?
長く衛生的な状態で歯ブラシを使用するには、使用後の管理が大切です。
使い終わったら流水で洗い、乾燥した場所に置きましょう。
また、当院の「歯みがき指導」では、歯ブラシだけではなくフロスや歯間ブラシなどに関する質問にもお答えしています。
気になることがあれば、いつでもお声がけください。

投稿者: うかい歯科

2022.06.30更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
夏になると見事な花を咲かせるひまわり。
そのひまわりを描いたことで知られる『ゴッホ』は小さな頃から絵が得意ではありましたが、画家を目指したのは27歳だったそうです。
それまでは教会の教えを広めたり、画商として絵を売ったり、さまざまな仕事をしていました。
その後、苦しい時に心を支えてくれた絵画に打ち込み、有名な『ひまわり』を世に残したのです。
何事も挑戦するのに遅いことはないと感じるエピソードですよね。
もし、みなさんも挑戦してみたいことがあれば、この夏チャレンジしてみてはいかがでしょうか!
夏でも元気なひまわりと違って、私たちには水分補給が必要不可欠です。
特に夏は、スポーツ飲料や炭酸飲料のような飲み物が欲しくなりますが、そういった飲料は糖分が多く、酸性度も高いため、むし歯や歯が溶ける原因に。
飲んだ後はお水でお口をゆすぐだけでも予防に繋がりますので、お試しください。
もちろん、毎日の歯みがきもお忘れなく!

投稿者: うかい歯科

2022.06.05更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
梅雨のイメージがある6月ですが、実は5月初旬から6月初旬は初夏といい、夏の始まりでもあります。
そんな初夏の風物詩といえば『鮎』。
鮎はなんだか他の魚と違う香りがする、と思ったことはありませんか?
鮎は『香魚』と呼ばれるほど香り高い魚で、きゅうりやスイカのような香りを放つのが特徴です。
しかし、この「いい香り」がするかどうかは鮎によって異なります。
それを左右するのが、生息地と餌です。 育った川の水質や、苔などの食べるものによって、同じ鮎でも香りが異なるのだとか。
これから鮎を食べる際は、ぜひ香りにも注目してみてくださいね。

むし歯や歯周病を防ぐには、毎日使う歯ブラシも重要な要素のひとつ。
「歯みがき指導」では、そういったアドバイスのほか、些細な疑問にもお答えしておりますので、いつでもお気兼ねなくお声がけください。
そして、鮎のような旬の食べ物を楽しむには、いくつになっても健康的な歯が必要です。季節が変わる際には定期検診もぜひ受けてくださいね。

 

投稿者: うかい歯科

2022.05.27更新

私たちのお口は、食事や嗜好品によってたくさんの刺激を受けています。
たとえば、堅いおせんべいなどは、お口の中の粘膜が傷つく原因になります。
また、お酒のアルコールや、タバコに含まれる毒素も「刺激」のひとつ。
さらに、欠けたかぶせものや、お口に合わない入れ歯を使い続けた場合も、お口の中を傷つける可能性があります。
傷ついた箇所に刺激が加わり続けると、病気の原因となることがあるため注意が必要です。

【扁平苔癬】
白い網目模様が見られ、痛みや違和感を伴うのが特徴。
発症は40歳以上の女性に多く、ウイルスや細菌感染、ストレスが原因だといわれています。

【口腔内カンジダ症】
ストレスなどが原因で免疫力や体力が低下すると、お口の中のカビが活発になって引き起こされる病気です。

【白板症】
粘膜の一部が白く病変し、拭っても取れません。
男性は女性の約2倍ほど発症する可能性が高いといわれています。
また、長期的に刺激が加わることで極稀にがん化することも。

お口の病気には痛みを感じないものもあり、自分で異常に気がつかないことも。
ですが、定期検診ではお口の中の異常をいち早く感知できるので、病気の早期発見にもつながります。
少しでも気になる症状がある方はいつでもご相談くださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.05.08更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
5月といえば、やはりゴールデンウィーク。
この日を楽しみにしていた方は多いのではないでしょうか。
そんなゴールデンウィークのうちの一日、5月4日が何の日か、みなさんご存じですか?

答えは『みどりの日』です。

2006年以前は4月29日がみどりの日とされていました。
]しかし、法改正により『昭和の日』に変更され、それに合わせて以前から『国民の休日』とされていた5月4日に移動となったのです。
ちなみに、4月29日がみどりの日とされたのは、その日が「自然を愛した昭和天皇の誕生日」だったことに由来します。
5月4日は、自然にたくさん触れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
自然といえば、私たちの体は少なからず自然の影響を受けることがあります。
それは歯も例外ではありません。
たとえば、台風や雨の日に歯が痛くなることがありますが、これは気圧の影響を受けているためです。
もちろん、単純にむし歯や他の病気だった、というケースもありますので「おかしいな」と思ったら、すぐに歯科医院で相談してくださいね。

投稿者: うかい歯科

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