歯並びが悪いと、どんな問題が起こるの?
歯並びが悪いと、単なる見た目だけの問題ではなく、将来的に、以下のような問題が起こる可能性が高いです。小児矯正であれば、早めに問題に対処することができるので、このような問題を引き起こす可能性も少なくなります。
- むし歯や歯周炎になりやすい
- 顎や顔の形が悪くなる
- しっかりかめなくなる
- 顎変形症や顎関節症になりやすくなる
- 発音障がいを引き起こす
- 印象が不利になり、心理的コンプレックスの原因となる
小児矯正の種類
小児矯正には、「普通矯正」「床矯正」「機能矯正」「ムーシールド」「部分矯正」「歯列育形成」など、さまざまな種類があります。
その中から、患者さんのお口の状態を考慮し、患者さんのご希望にそった矯正方法を選んでいきます。
普通矯正
ブラケットを使用しておこなう、一般的な矯正です。審美性を兼ね備えた、非常に効果の高い方法です。
最近では、目立たない白い色のブラケットなど、矯正中でも人目が気にならないものもあり、自然な見た目に仕上げることが可能です。
床矯正
永久歯が生えて間もないお子さんにおすすめの方法です。取り外し可能な矯正装置をつけて、歯の位置や顎の大きさを変えていくことで、矯正をおこないます。早めに矯正をおこなうことで、抜歯をおこなわず、費用をおさえて矯正することができます。
こんなお悩みがある方へおすすめです
- 永久歯がガタガタに生えてきた
- 永久歯が生えはじめているが、顎の小ささが気になる
- かみ合わせが逆になっている
インビザライン(マウスピース型矯正装置)とクリアアライナー
当院では透明で目立たないインビザライン(マウスピース型矯正装置)による歯列矯正治療を行っております。メリットとして透明で目立たない矯正装置のため、装着していることを周りからもほとんど気付かれることなく、歯列矯正治療を行うことができます。自宅でも取り外しが可能なため、食事もしやすく、ブラッシングなど歯のお手入れができ、口腔内を健康な状態に保つことができます。透明な特殊プラスチック製のため、金属アレルギーの方も安心して治療を行っていただけます。
また、当院では軽度の歯列矯正治療であれば、クリアアライナーの御案内も致します。基本的には前歯のみ移動するマウスピース型矯正装置です。
基本的に大きな歯列移動を伴う治療が必要な方にはインビザラインを推奨し、クリアアライナーは、通院5回以内に終了するような軽度な治療や部分矯正時に噛み合わせの問題で反対の歯を少しだけ動かしたい方、矯正治療後の後戻りがある方に推奨しています。
床矯正をおこなうメリット
- 抜歯なしで矯正をすることができる
- 取り外しが可能な装置なので、歯磨きなどがしやすい
- 一般的な矯正よりも安くおこなうことができる
- 顎が広がり、かむ訓練をおこなうことで、顔全体が正常な機能を取り戻すことができる
機能矯正
取り外しができる特殊な装置を使っておこないます。かむ力と舌の力を利用して、歯と顎に働きかけます。全体的にバランスのとれた成長をうながしていくことができます。抜歯を避けるヨーロッパ諸国で積極的におこなわれている方法です。
機能矯正をおこなうメリット
- 抜歯なしで矯正をおこなうことができる
- 取り外せるので、歯磨きなどがしやすく、むし歯になりにくい
- 歯だけでなく、顎の骨にも働きかけることができる
- 治療後の後戻りが少ない
- 上下の歯を同時に治すことができる
- 発育バランスがよくなる
- 歯とあごに無理な力をかけないので、治療後の顔が自然に仕上がる
ムーシールド
寝ている間だけ矯正装置をつける、簡単な矯正治療法です。一般的には、数ヶ月~半年で歯並びが改善されます。治療が終了しても、後戻りを防止するために継続して装置を使っていただきますが、1年もすれば整った歯並びになります。
部分矯正
乳歯が永久歯に生え変わる時期におこなう方法です。固定式の装置をつけ、部分的に治療をおこなうことで、永久歯の歯並びを良くすることができます。特に、骨格のバランスが悪い方・歯の生えるスペースが不足している方は、この時期からの治療をおすすめします。
歯列育形成
5~8歳頃からの治療に適した方法です。歯列育形成をおこなうことで、顎の成長をうながし、歯並びが悪くなる原因である「顎の小ささ」を改善します。この治療法が開発されたことで、大人になって抜歯をともなう矯正治療が必要なケースが、大きく減ることとなりました。