ごっくん力の低下と肺炎の深--い関係
2022.01.26更新
【ごっくん力の低下と肺炎の深—い関係】
食べ物を「ごっくん」と飲み込んで胃に運ぶ動作は、専門用語で嚥下(えんげ)と言います。
この「ごっくんする力」=「嚥下力」が、私たちの健康には深く関係しています!
「ごっくん力」チェック
ごっくん力(嚥下力)がどのくらいか、早速チェックしてみましょう!
準備するのは時計だけ。秒の間に、『何回だ液を30飲み込めるか』を数えてください。
…さて、何回飲み込めましたか?飲み込めた回数が2回以下だった方は、嚥下障害の可能性があります。
嚥下障害とは、食べたり飲んだりが上手にできない状態のこと。食事に時間がかかったり、むせることが多くなったりしていませんか?
嚥下障害が起きている場合、食べにくいものは小さく切って食べるなど、日々の食事に工夫が必要になります。気になった方は遠慮なく当院にご相談くださいね。
嚥下力が落ちてしまうと嚥下障害のひとつに、誤嚥(ごえん)があげられます。
誤嚥とは、食べ物が気管に入ってしまうこと。さらに気をつけたいのは、食べ物やだ液が細菌と一緒に気管に
入って肺まで送られ、中で炎症を起こしてしまう誤嚥性肺炎です。
嚥下力が落ちて落ちてしまうと嚥下力が低下していると咳や、むせるといった反応が鈍くなり、細菌が気管に入り込んだ際にうまく吐き出せません。
通常は口の中の細菌が気管や肺に入っても、抵抗力や免疫力で細菌を排除できますが、ご高齢だと細菌性の肺炎を引き起こし命の危険に関わることもあるので注意が必要です。
誤嚥性肺炎にならないために実は、「お口の中」や「喉」、「だ液中」の細菌数を歯みがきなどの丁寧なケアで減らすことで、『誤嚥性肺炎を未然に防げる』と言われています。
日々のケアの徹底とプロの手を借りた定期検診で、誤嚥性肺炎の予防に努めましょう。
また、嚥下力の回復には右ページの『あいうべ体操』が効果的です。ぜひチャレンジしてみてください。
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