うかいブログ

2020.06.01更新

こんにちは。院長の鵜飼です。

今回は、みなさんもすでにご存知かとは思いますが、新型コロナウイルスの感染予防対策について、改めて確認していきたいと思います。
まず、感染経路はウイルスのついたドアや手すりなどに触れることによる「接触感染」と、くしゃみや咳とともに放出されたウイルスを吸い込む「飛沫感染」の2つです。
これらへの基本的な対策として挙げられるのが「手洗い」と「マスクの着用を含む咳エチケット」の徹底。
どちらも新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザなどの感染症でも同様です。


【歯医者の感染予防対策】
歯科治療は血液や唾液を媒体とし、患者さんから術者へ、術者から別の患者さんへと常にウイルス
や細菌の感染リスクがあります。
また、新型コロナウイルスなどでも話題になっていますが
「感染しているが症状は出ない」 ということも珍しくありません。
そこで、歯科医院では「全ての患者さんが保菌者の可能性がある」という前提で、患者さん、術者双方ともが安全に治療が行われるよう、感染予防処置を実施しています。
これを「標準予防策 (スタンダードプリコーション)」と呼びます。


【安全な治療のためにこんな対策をしております】
★滅菌★
歯を削るタービンと言われる機械や歯石をとる道具など、お口の中に入る全ての器具は血液などに触れるため、感染リスクが高くなります。
そのため、ウイルスや細菌を完全に死滅させる「滅菌」処理を行います。
主な方法としては「高圧蒸気滅菌器」と呼ばれる器械で、110度を超える蒸気を使って滅菌します。
その為に当院では高圧蒸気滅菌器が1台では間に合わないので『3台』用意しております。
詳細は当院の待合室に写真付きで案内があるます。

★消毒・洗浄★
患者さんのお口に入るにも関わらず、高圧滅菌に対応しないものは超音波洗浄器で消毒をしたのち薬液に一定時間つけ置きをします。
また、患者さんが座る治療用のチェアや、うがいをする受け皿部分、ライトや器具を乗せるテーブル、レントゲンなど、滅菌器に入れられないものは、エタノールなど洗浄剤等を使ってしっかりと拭き取ります。

また、エアロゾル感染予防の為に、口腔外バキュウームを用意し、
治療にあたるスタッフは全員マスク、エプロン、メガネ、フェイスシールド、手袋を装着した状態で対応しています。

歯科では新型コロナウイルスの流行に関わらず、様々な感染症からみなさんを守るため、普段から徹底した感染予防をしています。
口腔ケアを定期的に行うと肺炎やインフルエンザなどの感染症予防に効果があるというデータもあります。今回のコロナウイルスにも予防になりますので、定期的な歯の掃除も大変重要です。
また、歯が痛いときなど、困ったときは無理をせず安心してご来院ください。

投稿者: うかい歯科