骨粗鬆症と歯周病
2022.08.17更新
骨粗鬆症と歯周病
一見すると関係なさそうな2つの病気ですが、実は両者には深い関係があります。
骨粗しょう症は8割が自覚なし
骨粗しょう症は、骨が脆くなって骨折しやすくなる病気。
少し転んだ拍子に脚の骨や背骨を骨
折して、寝たきりになってしまう人も少なくありません。
日本の推定患者数は1000万人以上おり、約8割は自覚がないと言われています。
重度の歯周病率90%
実は骨粗しょう症を患う人の90%以上が「重度の歯周病にかかる」と報告されています。
骨粗しょう症を発症する原因は加齢や運動不足、生活習慣などさまざまですが、そのひとつに『エストロゲン』という「ホルモンの減少」があります。
このエストロゲンが減少すると、歯と歯ぐきの境目などで炎症を引き起こしやすくなり、歯周病が悪化してしまうことも。
また、骨粗しょう症の影響で歯を支える骨も弱くなっていることから、より歯が抜けやすい状態になります。
歯周病も骨粗しょう症も自覚症状が少ない病気です。
もし骨粗しょう症と診断されたら、必ず歯科で歯周病のチェックを!
骨粗しょう症の薬は歯科治療に影響します
骨粗しょう症でよく使われる『BP製剤(ビスフォスフォネート製剤)』というお薬は、骨を丈夫にする代わりに「新しい骨や歯ぐきなどを作る機能」を抑えてしまう働きもあります。
そのため、細菌に感染すると傷が治りにくくなり、抜歯などの処置をきっかけに最悪の場合、あごの骨が壊死してしまうことも。
病気の治療などでお薬を飲んでいる方は、治療前に必ずご相談いただきますよう、お願いいたします。
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