うかいブログ

2023.03.23更新

【もしも、唾液がなかったら】

食事が美味しく感じない?
「ひと口噛む毎に、口のなかに味が広がる」このような繊細な変化を楽しめるのは、実はだ液のおかげ。

だ液が食べものと混ざり合うことによって、舌が味を感じやすくなるのです。

さらに、食べものを上手に飲み込めるのも、だ液に「お口を潤す」という力があるおかげです。
もしもだ液がなかったら、何を食べてもパサパサして味の無いクラッカーを食べているような感覚になってしまうことでしょう。

だ液には「歯をむし歯菌から守る力」もあります。
歯の表面についた汚れを洗い流し、さらには「むし歯菌によって溶かされた歯を修復する」という重要な働きも。
もしだ液がなかったら、あっという間にむし歯になってしまいます。
また、だ液には「抗菌作用」が含まれており、インフルエンザなどの予防にも効果のあることがわかっています。

投稿者: うかい歯科

2023.03.09更新

【歯周ポケットとは?】
歯と歯ぐきの間には「歯肉溝(しにくこう)」というミゾがあります。
健康的な歯ぐきなら、このミゾの深さは2mm以下程度で、歯とぴったり密着して細菌の侵入 を防いでくれています。
ところが、このミゾにプラーク(歯垢)などの汚れが溜まると歯周病菌が炎症を引き起こし、ミゾがどんどん深くなっていきます。
これが 『歯周ポケット』です。  歯周病が進行するほどポケットは深くなるため、この深さを測ることが歯周病の状態を知るための重要な情報になります。

【どうすれば歯周ポケットは浅くなる?】
歯周ポケットが深くなると、ご自身のケアで浅くすることはできません。
そこで大切なのが『歯周病治療』です。
「細菌のすみか」となっている『歯石』を取り除き、歯周病菌を減らすことで、少しずつポケットが浅くなっていきます。
ポケットが深いほど中でへばりついた歯石の除去は難しく、時間がかかります。
放っておけば歯を支える骨が確実に溶け始めるため、歯周病治療は必ず最後まで受けてくださいね。

【歯周ポケットを定期的にチェック】
どんなにお口の中を綺麗にしても、細菌がゼロになることはありません。
一度治療したとしても「歯周病が再び進行するリスクは常にある」のです。
つまり、重要なのは定期的なメインテナンスです。
メインテナンスでは歯周ポケットなど、お口の状態を確認し、必要に応じた処置を行います。

さらに、むし歯などのチェックも行いますので、お口の健康のために、ぜひ定期的にメインテナンスを受けていただくことを、おすすめいたします。

投稿者: うかい歯科

2023.01.26更新


メンテナンスで歯を守ろう

【ある食べ物を食べるには何本の歯が必要?】
例えば、フランスパンやたくあん、イカといった歯ごたえのあるものを食べようとすると、少なくとも18本以上の歯が必要です。
おこわや豚肉といったものでさえ6本以上必要で、それ以下になるとうどんやバナナなど、やわらかいものしか食べられなくなってしまうのです。
そうした状態が続けば栄養が偏り、脳への刺激が減少して認知症リスクが上がるなど、全身にさまざまな悪影響が及ぶ可能性がありますので、注意が必要です。

【メンテナンスで約2倍の差がでる?!】
歯が抜ける主な原因は、むし歯と歯周病です。
特に歯周病は、進行すると歯を支える骨が溶け、いずれ歯が抜けてしまう恐ろしい病気ですが、実は成人の約8割が患っている国民的疾患です。
しかも、自覚症状が少ないため自分では気づけません。
そんな歯周病やむし歯を防ぐ鍵となるのが『メインテナンス』です。
メインテナンスでは、お口の状態を確認するだけではなく、専門的な器具で、むし歯や歯周病の原因菌を減らします。
定期的なメインテナンスを受けているかどうかで、歯を失う数に約2倍も差が出ると言われています。

【セルフケアーとプロのケアーの合わせ技】
バイオフィルムや歯石とよばれる細菌の温床は、歯科でなければ取り除けません。
日々の歯みがきと2~6か月に1回のメインテナンスを続けて、歯をたくさん残し、さまざまな食事を楽しんでくださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.12.10更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
寒さが一層厳しく感じるこの時期には「こたつ」が 恋しくなってしまいますね。
こたつが生まれたのは、なんと今から500年以上も昔の室町時代。
当時は囲炉裏(いろり)という、今でいうストーブやコンロのような装置に布団をかけて入ったそうです。
その後、時代とともに「掘りごたつ」や「電気こたつ」など、より長居しやすく進化してきました。
しかし、あまり長居すると脱水症状の原因になることもあるので、注意が必要です。
そこでおすすめなのが「みかん」。  みかんは約 85%以上が水分でできており、水分補給にぴったり。
また、ビタミンCも豊富なため、風邪の予防効果も期待できます。
風邪予防といえば「お口のケア」も効果的です。
お口を清潔に保つことはウイルス感染や重症化の予防につながるため、風邪だけではなく肺炎やインフルエンザといった、さまざまな病気の予防になります。
私たち歯科は歯を専門とする医療機関ですが、みなさんの全身の健康を守るためにも、日々研鑽を重ねています。
来年もぜひ、そのお手伝いをさせてください。

投稿者: うかい歯科

2022.11.23更新


あっという間に進行する、歯の根のむし歯

最近「食べ物が歯に挟まる」「歯の根元がしみる」といった経験はございませんか?
もしかしたら、すでに『危険なむし歯』が進行しているかもしません…!
本来であれば、「歯の根」は覆われた歯ぐきによって守られています。
ところが、加齢や歯周病が原因となって歯ぐきが下がり、歯の根が露出してしまうことがあります。
この歯の根にできるむし歯が『根面(こんめん)むし歯』です。
実は、40代の8割以上が歯ぐき下がりを起こしており、歯の根が露出していない人と比べると、5年後に根面むし歯になるリスクが3倍も高まってしまう、といわれています。
歯ぐきが下がると『セメント質』という組織がむき出しになります。
このセメント質は、歯の頭を覆うエナメル質よりも薄くてやわらかいため、歯みがきなどの刺激ですぐに磨り減ってしまいます。
セメント質の下には象牙質という組織があるのですが、象牙質とセメント質は酸にとても弱いため、しっかり注意していないと、いとも簡単にむし歯になってしまうのです。
根面むし歯を防ぐには、歯の根を露出させないことが大切です。
そのために重要なのが「正しいケアを身につける」こと。
そしてもうひとつ、「定期的な歯科医院でのチェック」です。
定期的な検診で歯周病やむし歯をしっかり予防しましょう!

投稿者: うかい歯科

2022.10.26更新


歯の表面はエナメル質・象牙質で覆われており、その中に『神経』が入っています。
この神経が入っているところを『根管』といいます。
むし歯が進行してしまっても、エナメル質や象牙質までなら「むし歯になったところだけ」をとり除けば処置は済みます。
しかし、むし歯菌が神経まで到達すると状況は一変。  そうなってしまえば、神経をすべてとらない限り痛みはなくなりません。
そして、少しでもとり残しがあると、いずれ再治療が必要になってしまいます。
むし歯菌に侵された神経を根管からとり除き、薬を詰める治療を『根管治療(歯の根の治療)』といいます。
神経をとり除く際には『リーマー』 『ファイル』といった器具を使用するのですが、神経組織は根管の中で、血管など他の組織と絡み合って結合されており、簡単にはとれません。
しかも根管の太さは0.5mm以下。
さらに、曲がっていたり、枝分かれしていたりすることも。
根管治療は緻密な治療なので、どうしても時間がかかってしまうのです。
医療保険が手厚くない海外では『根管治療』を行わず『抜歯』になってしまうことがほとんどです。
海外で根管治療を行う場合は「保険が適用できない」「手間と時間がかかる」ため、その費用も数万円から数十万円と決して安くありません。
一方、日本は「根管治療が保険診療で行える」数少ない国のひとつ。
「一度失ったら取り戻すことのできない歯」を残せる重要かつ貴重な処置ですので、時間がかかることもありますが、最後までしっかり治療を受けてくださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.10.08更新

肺がんだけではない、タバコの恐怖

「百害あって一利なし」と言われるタバコ
そのことわざの通り、歯にも様々な害をおよぼします。

【タバコを吸う人は歯周病になりやすい!?】
タバコを吸う人はそうでない人と比べて、歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと言われています。ニコチンなどの有害物質が血管を収縮させ、血流を減少させます。
すると体は酸欠・栄養不足の状態となり、病気に対する抵抗力などが弱っていくのです。
もちろん、それは歯ぐきにも同じことが言えます。
その上、有害物質の一部はヤニ汚れとして歯にこびりつきます。
ヤニは見た目を悪くするだけでなく、表面がざらざらしているため、歯周病の原因となる歯垢がつきやすくなり、歯周病をさらに悪化させます。

【タバコで歯を失う?!】
歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれるほど、自覚症状が少なく、静かに進行する病気です。
そんな歯周病の「数少ないサイン」が『歯ぐきからの出血』なのですが、タバコによって血流が減少していると、このサインに気づきにくくなります。
また、タバコの煙には200種以上の有害物質が含まれており、その毒素が「傷ついた歯ぐきや骨を治そうとする働き」を弱めてしまいます。
そのため、気づいたときには歯周病がかなり進行していて、歯を支える骨が溶け、歯を失う結果になることも珍しくありません。

【歯周病予防は禁煙から】
近年では、煙やニオイの少ない加熱式タバコを愛好する方も増えていますが、決して害が少ないわけではありません。
禁煙も歯周病予防も遅すぎるということはないので「今さら手遅れだから」などと諦めずに、ぜひチャレンジしましょう!

投稿者: うかい歯科

2022.10.02更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
「読書の秋」ともいわれる季節。
本屋で好みの本を探すのも楽しいですが、「電子書籍」ならインターネットで購入できる上、収納場所に困らないため、10代から30代を中心に普及しているそうです。
しかし、紙の本にも実は大きなメリットがあります。
それは「内容の理解度が上がる」ということです。
人間の記憶というのは複雑で、単に「本を読む」といっても、目に入った文字だけではなく、ページに触れた感触や本の厚み、周囲の音や匂いもセットで覚えているそうです。
紙でも電子でも、素敵な本との出会いは私たちの心を豊かにし、記憶に残るもの。
秋の夜長に、活字の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
そんな読書の習慣が国民に根付くように、という願いから10月の末には「読書週間」という行事があります。
それと同じ様に、みなさんに身につけていただきたいのが「歯みがき習慣」です。
セルフケアが不十分だと汚れが溜まり、むし歯や歯周病の原因になってしまうのですが、適切な歯みがきというのは、なかなか自己流で身につけることはできません。
当院では歯みがき指導も行っておりますので、ぜひ受けてみてくださいね。

投稿者: うかい歯科

2022.08.17更新

骨粗鬆症と歯周病
一見すると関係なさそうな2つの病気ですが、実は両者には深い関係があります。

骨粗しょう症は8割が自覚なし
骨粗しょう症は、骨が脆くなって骨折しやすくなる病気。
少し転んだ拍子に脚の骨や背骨を骨
折して、寝たきりになってしまう人も少なくありません。
日本の推定患者数は1000万人以上おり、約8割は自覚がないと言われています。

重度の歯周病率90%
実は骨粗しょう症を患う人の90%以上が「重度の歯周病にかかる」と報告されています。
骨粗しょう症を発症する原因は加齢や運動不足、生活習慣などさまざまですが、そのひとつに『エストロゲン』という「ホルモンの減少」があります。
このエストロゲンが減少すると、歯と歯ぐきの境目などで炎症を引き起こしやすくなり、歯周病が悪化してしまうことも。
また、骨粗しょう症の影響で歯を支える骨も弱くなっていることから、より歯が抜けやすい状態になります。
歯周病も骨粗しょう症も自覚症状が少ない病気です。
もし骨粗しょう症と診断されたら、必ず歯科で歯周病のチェックを!

骨粗しょう症の薬は歯科治療に影響します
骨粗しょう症でよく使われる『BP製剤(ビスフォスフォネート製剤)』というお薬は、骨を丈夫にする代わりに「新しい骨や歯ぐきなどを作る機能」を抑えてしまう働きもあります。
そのため、細菌に感染すると傷が治りにくくなり、抜歯などの処置をきっかけに最悪の場合、あごの骨が壊死してしまうことも。
病気の治療などでお薬を飲んでいる方は、治療前に必ずご相談いただきますよう、お願いいたします。

 

投稿者: うかい歯科

2022.07.26更新

歯ブラシは定期的に交換しましょう!
みなさんが歯ブラシを最後に交換したのはいつですか?
もしかしたらその歯ブラシ、細菌の温床になっているかも!

トイレの水より汚い?
長い間使い続けた歯ブラシには、見た目でわからなくても大量の細菌が潜んでいます。
ある研究では「3週間も使用すれば細菌の数は100万以上」とも。
この細菌数、実はトイレの水のおよそ80倍にもなります。

見た目でもわかる交換の目安
歯ブラシを後ろから眺めてみてください。
このとき、毛先が広がってヘッドからはみ出していたら、使用期間が短くてもすぐに新しいものへ交換しましょう。
このような歯ブラシは毛先の弾力が失われているため、歯に当てても、汚れを落としづらくなります。
さらに、広がった毛先で歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

歯ブラシを衛生的に使うためには?
長く衛生的な状態で歯ブラシを使用するには、使用後の管理が大切です。
使い終わったら流水で洗い、乾燥した場所に置きましょう。
また、当院の「歯みがき指導」では、歯ブラシだけではなくフロスや歯間ブラシなどに関する質問にもお答えしています。
気になることがあれば、いつでもお声がけください。

投稿者: うかい歯科

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