うかいブログ

2020.01.21更新

『つめものやかぶせ物が仮のまま』


むし歯の治療では、患部を保護したり見た目が悪くならないよう、仮のものをつめたりかぶせたりすることがあります。

一見すると「もう治った」ように見えますが、実はそのまま放置すると、新しいむし歯ができるリスクが格段に高くなります。

仮のものは、あくまで仮。精度が非常に低く、接着も弱いため、隙間から簡単にむし歯菌が入り込み、見えないところでむし歯が進行していきます。

「痛い!!」と感じる頃には、むし歯が大きく進行し、寿命が著しく短くなってしまっていることも珍しくありません。

 

『神経をとった歯がそのまま』
むし歯が進行して神経にまで達すると、痛みが生じます。

そこで神経を除去する治療を行いますが、実はそれだけではむし歯は治っていません。

神経をとれば痛みは感じなくなりますが、むし歯はそのままの状態。つまり、最後まで処置せずに放置すると、痛みのないままむし歯がどんどん進行し、歯がボロボロになっていくのです

やがては歯が折れてしまったり、むし歯菌があごの骨にまで到達して、非常に激しい痛みの原因になります。

神経をとり除いたら、必ず最後まで治療しましょう!

『これで治療は終了です』
そうお伝えするまでは、しっかり通院をお願いします。
歯科医院では無駄な治療は一切行いません。すべてはみなさんの歯を末永く守り、一生おいしく食事ができるようにするための処置です。

ご不明な点などありましたら、丁寧にご説明させていただきます。

もし治療途中でそのままの歯があるなら、これを機にぜひ治療を再開していただけますよう、よろしくお願いいたします

投稿者: うかい歯科

2020.01.14更新

『痛くないからもういいや』はとても危険です


歯科医院の役目は、むし歯や歯周病などによる「お口の痛み」を取り除くこと。


しかし、実際にはそれだけでなく、歯の寿命が短くなったりしないよう、将来のことを考えた処置もしています。

そう、痛みがなくなったからといって治療を中断してしまうと、いずれ歯を失い、美味しく食事ができなくなってしまうのです。

『これで治療は終了です』

そうお伝えするまでは、しっかり通院をお願いします。

 

投稿者: うかい歯科

2020.01.08更新

こんにちは。院長の鵜飼です。 

新しい年の幕開け。「東京オリンピック・パラリンピック」がいよいよ開催される年になりました。

近年では日本人選手の様々な分野での躍進が目立って来ています。これまで世界では通用しなかった競技でのメダルも期待されますね。

オリンピックイヤーの今年はさらに多くの外国の方が来日し、改めて日本の文化に注目が集まるでしょう。

なかでも新年といえばやはり「獅子舞」です。

獅子舞はインドから中国、日本へと伝わってきたと言われています。

「獅子が噛み付くと、神がつく」。 獅子舞に頭を噛んでもらうと魔除けになり、1年をよりよく過ごせるそうです。

そして、獅子舞といえば「整った歯並び」が印象的ですね。 歯並びが美しいと、自然と笑顔も素敵になります。

また、不調の原因が実は噛み合わせにあった、という場合もあるので、今年は歯並びや噛み合わせを見直してみませんか。

院長をはじめスタッフ一同、患者様に寄り添って参りますので、本年もよろしくお願いいたします。

投稿者: うかい歯科

2019.12.10更新

【知覚過敏のメカニズム】

歯には「神経」がありますが、実は、直接の刺激がなくても痛みを感じてしまうことがあるのをご存知でしょうか?
その原因は神経をおおう「象牙質」から通じる「無数の穴」の存在。
そう、この穴を通じて外側から神経に刺激が伝わってしまうのです。
この穴を「象牙細管」と言います。

とはいえ、本来この象牙質は、歯ぐきの上の部分は「エナメル質」で、歯ぐきの下は「セメント質」で守られています。
しかし、何らかの原因でエナメル質やセメント質が失われると、象牙質がむき出しになって、むし歯でもないのに「象牙細管」を通してしみたり痛みを感じたりするようになってしまいます。
これが「知覚過敏」の正体です。

では、なぜ象牙質がむき出しになってしまうのか?
その主な原因は「むし歯」そして「歯ぐき下がり」です。
歯ぐきが下がると「セメント質」が露出しますが、実はこのセメント質は、エナメル質と比べるとかなり弱く、ブラッシング程度でもあっという間になくなってしまい象牙質がむき出しになってしまうのです。

知覚過敏は放っておくと様々な病気のリスクを高めます。
そもそもセメント質はむし歯になりやすく、歯ぐきが下がるだけでも非常に危険です。しかも知覚過敏になると、痛くてみがきにくくなり、プラークが落ちにくくなります。
すると、そのプラークにいる細菌が酸を出し、歯の表面を溶かしてさらに知覚過敏が悪化。その結果、さらにみがきにくくなって、もっとプラークが増えてしまいます。
この悪循環によって、「むし歯」や「歯周病」がどんどん進行し、ひいては「口臭」なども引き起こすことになってしまうのです。

市販で「知覚過敏」用の歯みがき粉などが販売されていますが、「しみるな」と思ったら、まずは必ず歯科にご相談ください。
実は「しみる」と言っても、その原因は知覚過敏以外にも多数あり、これをご自身で判断するのは非常に困難です。
実際、「対処が遅れたために歯の寿命が短くなってしまった」ということも珍しくありません。
また「知覚過敏」であったとしても、その根本的な原因を把握し対処することも大切です。
とにかく「しみるな」と思ったら、早めに歯科を受診しましょう。

 

投稿者: うかい歯科

2019.12.06更新

こんにちは。院長の鵜飼です。


「もう12月なんて信じられない!」という声が聞こえてきそうな今日この頃。
1年なんて本当にあっという間ですね。

この時期になると、1年を振り返るようなイベントが多く開催されます。
毎年12月12日の「漢字の日」にちなんで行われる「今年の漢字」もその一つ。
1995年から京都の清水寺で発表されるようになりました。

2018年は「災」、2017年は「北」で2016年が「金」、2015年は「安」で2014年「税」でした。
もう3年遡ると、2013年の「輪」、2012年の「金」、そして2011年は「絆」でした。

こうして見ると、その年の出来事がありありと思い浮かびますね。

1年を振り返るとき、無病息災で過ごせて良かったと思う方も多いことでしょう。
むし歯にならなくて良かった!と思う方もいるかもしれません。
どんな病気も予防が大切です。
歯科健診は年末でも受けていただけます。
1年の最後を美しい健康な歯で締めくくりましょう!

投稿者: うかい歯科

2019.11.22更新


歯周病とは「歯周病菌」と呼ばれる細菌が歯ぐきに炎症を引き起こす病気。しかし、実はそれだけでなく、進行すると歯を支えている骨を溶かし、最後には歯が抜けてしまうとても怖い病気です
歯周病は成人の8割がかかっていると言われています。しかし、多くの方が「歯周病」という自覚がなく、いわば「隠れ歯周病患者」といえる状態。

「あれ?すこし歯が動くかな?」と感じるころには、歯を支える骨がかなり溶けており、中等度から重度の歯周病にかかっていると考えて間違いありません。

そんななかで、唯一ともいえる歯周病の貴重なサインが、歯ぐきからの「出血」です。出血は、歯ブラシで傷ができたわけではなく、歯ぐきの組織が歯周

病菌と戦い、体を守ろうとした結果として出てくるものです。そして、「出血」を放置しつづければ、歯周病の進行を許すことになり、骨が溶かされることになります
では、歯周病になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?その答えは、とにかく「お口の中の歯周病菌を減らすこと」です。

実は、みなさんのお口には、歯周病菌が大量に生息している場所があります。それが「歯石」です。歯科が歯石取りをしているのは、「汚れ」だからではなく、歯周病の治療や予防のためです。そして、この「歯石」は歯科医院でしか取り除くことができません。

しかし、歯石を取るだけでは根本的な問題が解決できていません。なぜなら「歯周病菌」は放っておくとすぐに何十億、何百億と繁殖してしまうからです。そこで重要なのが「常に細菌を増やさないようにすること」。そう、みなさんの「毎日の正しいケア」です。


「自分のお口のケアは正しいのだろうか?」そんなことを考えたことはありますか?これまで多くの患者さんを診ていますが、「自己流でも全ての歯がしっかりみがけている」という方には、なかなかお会い出来ません。

まず、毎日のケアで重要なのは通常の歯ブラシに加え「フロス」や「歯間ブラシ」などの補助器具を使用すること。

実は、通常の歯ブラシだけでは4割程度のみがき残しがあり、そのほとんどが歯と歯の間だとされています。これでは細菌がどんどん増えてしまいますから、補助器具の使用はとても有効なケアともいえます。
しっかり補助器具を使っていても、歯並びや癖などによって、汚れが落ちないところがあります。

歯科の「歯みがき指導」では、プラーク(歯垢)の付着状態を薬剤でチェックした上で、歯ブラシの持ち方、歯への当て方、動かし方などをしっかりレクチャーします。自己流から脱出して、確実に汚れを落とす技術が身に付きますので、ぜひおすすめです。
あなたは「隠れ歯周病」の可能性はありませんか?また、自己流のみがき方で「本当は汚れが取れていない」という可能性はありませんか?歯周病は歯を失う原因のNo.1です。そんな心配が少しでもあれば、いつでもお気兼ねなくお声がけください。

 

投稿者: うかい歯科

2019.11.05更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
今年も、あっという間に11月。二十四節気では上旬に立冬、下旬に小雪と、冬を迎える準備をする季節になりました。

11月といえば、七五三がありますね。
男の子は3歳・5歳、女の子は3歳・7歳のときに健やかな成長を家族でお祝いします。
江戸時代、髪を伸ばし始める3歳の「髪置(かみおき)」、初めて袴をはく5歳の「袴着(はかまぎ)」、初めて帯をつける7歳の「帯解(おびとき)」が由来だとか。
大人への第一歩を祝う、大切な儀式だったんですね。

そしてこの年代は、歯の成長も著しいときです。
乳歯時代のお口の健康は、永久歯に生え変わった後も影響しますので、親御さんがしっかり管理してあげましょう。
お口の大きさに合わせた歯ブラシを使って、歯ぐきを傷つけないよう、ゆっくり丁寧にみがくのがポイントです。
甘いものを覚える時期でもあるので、間食は控え、しっかり歯みがきする習慣を身につけましょう。

投稿者: うかい歯科

2019.10.08更新

「歯科医師」と「医師」はそれぞれ異なる「国家資格」です。
「医師」は内科・外科をはじめ、様々な科目を取り扱う(標榜する)ことができますが、歯科・歯科口腔外科・矯正歯科・小児歯科に限っては「歯科医師」しか取り扱うことができません。

「医師」になるには「医学部」で、「歯科医師」になるには「歯学部(歯学科)」で学んだあと、それぞれ国家試験に合格する必要があります。

なお、「歯学部(歯学科)」のある大学は国立11校・公立1校・私立17校の全29校です

「歯科医師国家試験」は年々難易度が上がってきています。
一時は90%近かった合格率ですが、近年は60%程度まで低下。
また、3千人を超えていた合格者数もここ数年は2千人を下回ることも。
ちなみに、現在の歯科医師の総数はおよそ10万人です。

アメリカの時事解説雑誌U.S. News & World Reportによると、2017年の「最優秀職業ランキング」では「歯科医師」がNo.1に選ばれています(2019年は同4位)。
アメリカではとても人気のある職業なんですね。
日本では歯科の数が多いと言われていますが、あくまでも以前と比べてのこと。

自分の知識と技術で患者さんを助けられるとてもやりがいのある仕事ですので、ぜひいかがでしょうか?

 

投稿者: うかい歯科

2019.09.30更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
秋晴れの気持ちのよい青空や、秋の夜長に聞こえてくる虫の音に、もう秋なんだなぁと感じる今日この頃です。

ところで、みなさまは虫の名前と鳴き声を正確に知っていらっしゃいますか?
おさらいするには、童謡「虫の声」を歌うのが一番です。
ちんちろちんちろ(松虫)、りんりんりんりん(鈴虫)、きりきりきりきり(コオロギ)、がちゃがちゃ(くつわ虫)、ちょんちょんすいっちょん(ウマオイ)。
ご自宅に図鑑がある方はご覧になりながら歌うと楽しいですね。

虫の声が聞こえてくる季節は、食べ物がとても美味しい季節でもあります。
しかし、「虫」の声にのせられて思わず間食が増えてしまうと、それが「虫」歯の原因に…。
食が進むのは嬉しい限りですが、虫歯を防ぐにはだらだら食べずに時間を区切ることが大切です。
そして、いつまでも好きな物を自分の歯で楽しむには、歯のお手入れも欠かせません。
しばらくチェックしていないなという方は、この時期に一度歯科検診を受けてみてはいかがでしょうか。

投稿者: うかい歯科

2019.08.19更新

こんにちは。院長の鵜飼です。
毎日暑い日が続いていますが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。
海へ山へと、夏休みを楽しんでいらっしゃる方も多いことでしょう。

ところで、8月19日は俳句の日です。
俳句は、5・7・5のたった17文字であらゆる情景や心象を表現するという素晴らしい日本文化ですね。この時期らしい一句といえば、歯科医師として勤める傍ら俳人でもあった西東三鬼の「暗く暑く 大群衆と 花火待つ」という句があります。

他にも「匙なめて 童たのしも 夏氷(山口誓子)」は、かき氷を楽しそうに食べている子供達の姿が目に浮かぶ一句。
ひんやり冷たいお菓子が美味しい時期ですが、実は冷たいものほど甘みを感じにくくなるので、砂糖が多く使われていることも珍しくありません。

朝昼晩はもちろん、おやつの後もできればしっかり歯磨きを。
最低でも、うがいぐらいはしておきましょう。

暑い日が続きますが、身体の調子を整え、そして口の中も健康にして、今年の夏を乗り切りましょう。

投稿者: うかい歯科

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