うかいブログ

2020.02.05更新

歯周病は歯周病菌が歯を支える骨を溶かし、最後には歯が抜けてしまう病気です。
次のような方は歯周病菌が増えたり、歯周病菌に対抗する力が弱まるため、十分な注意が必要です。

『歯を磨いていない・歯ブラシしか使ってない』
1日の歯みがきが不十分でプラークコントロールができない方は、確実に歯周病菌がお口の中で増殖してしまいます。
また、「歯ブラシ」だけでは4割ものみがき残しがあると言われており、「フロス」や「歯間ブラシ」も使用しないとしっかりと細菌を減らすことができません。

『喫煙している』
「喫煙者は歯周病リスクが5倍以上」というデータが示すように、喫煙は発がんリスク同様、お口にとってもマイナスしかありません。
また、喫煙していると、歯肉が硬く血行が悪くなるため歯周病の症状である「歯ぐきの腫れ」や「出血」に気づきにくくなります。
そのため「気づいた頃には歯を支える骨が半分以上溶けていた」ということもあります。

『妊娠中・閉経前後』
閉経前後の方は「慢性剥離性歯肉炎」と呼ばれる歯ぐきの炎症を引き起こすことがあります。
また、妊娠中の方は口腔内のホルモンの影響で歯肉炎にかかりやすくなります。
さらに、歯周病になるとお口の細菌が血流に入り込んで全身にまわることで「早産・低体重児出産」の出生率を高めることがわかっています。
そのリスクは飲酒よりも高いとされています。

『口で呼吸をしている』
呼吸には口呼吸と鼻呼吸があります。
普段から口で呼吸する方は、口の中が乾燥しやすくなり、「だ液」が少なくなります。
実は「だ液」には抗菌や細菌を洗い流す作用があります。
つまり、口呼吸によりだ液が少なくなると、歯周病菌を増大させやすくなってしまいます。

『糖尿病』
歯周病は糖尿病の合併症の一つとされており、さらにお互いを悪化させる関係にあることがわかっています。
歯周病予防や治療が糖尿病の悪化を防ぎ治癒につながります。

『薬の副作用』
薬によっては「だ液が出にくくなる」など、お口に影響のある副作用をもつものがあります。
歯を守るためにも、薬の情報をしっかり確認し、もし不明な点があれば、お気兼ねなくご相談ください。

『定期的なプロフェッショナルケアーを受けることが大切です』
歯周病にかかりやすくなる要因はいくつもあります。
しかし、共通して言えることは歯周病は「歯周病菌」が原因であること。
つまり、しっかりとしたお口のケアで「歯周病菌」の増加さえ防げれば、様々なリスクにも対応ができます。
そこで重要なのが「定期的なプロフェッショナルケア」です。
お口の中は普段からどんなに歯をみがいていても、自分では取り除けない細菌の温床(バイオフィルム・歯石)が必ずできてしまいます。
そこで、これを確実に取り除くのが、医師・歯科衛生士による「プロフェッショナルケア」の役割です。
歯科でのケアで、確実に多くの歯を守ることができます。
一生豊かな食生活を送るためにも、ぜひ定期的なプロフェッショナルケアをみなさんの習慣にしてください。

 

投稿者: うかい歯科